情報科学実験II

2003年度春学期
担当: 菊地


内容


1. 第1週に求めた標本平均μの標準誤差を求める。

第1週のプログラムで、シミュレーションにより発生させたn個のデータの標本平均、標本分散が求まる。このn個のデータの生成、計算の処理を、続けてm回行うようにプログラムを変更する。すると、μは、m回の繰り返しのそれぞれの回で計算されることになる。今度は、そのm個のμの標本平均、標本分散を計算する。

μの平均、分散の値は、理論的にはそれぞれ、p、p(1-p)/nとなる。ここで、μの分散の平方根の値(標準偏差)を、標本平均の標準誤差と呼ぶ。なお、μは、平均と分散の値が理論的にわかっているだけでなく、nを大きくしていくと、中心極限定理により、その分布自体の形が平均p、分散p(1-p)/nの正規分布に近付いていくことがわかっている。


2. 上記のシミュレーションによって確認できたことについて、レポートを作成する。

レポートには実験で作成したプログラムと、シミュレーションの結果を必ず示すこと。例えば、作成したプログラムでは、p、n、mの値をいろいろと変化させることができるはずなので、変化させることによって計算結果も変化するはずである。変化させたことによって、結果がどう変わるのか(例えば、理論的な値により近付く、など)について、考察を行うこと。

レポート提出期限

6/17(火)の実験の際に提出