Cygwinとemacsの問題回避


Cygwinをインストールしたままの状況では、emacsでCtrl-Cが使えない。そのため、終了できなかったり、といった問題が生ずる。通常は、Windowsの環境変数CYGWINに、ntsec tty emacsなどと設定し回避することができるが、この操作は、初心者には難しい。

また、bashで、Windowsの環境変数を設定せずに、/etc/profileやコマンドラインからこの設定を行うと、Ctrl-Cは効くが、emacsを終了した後で、文字が表示されなくなる。

しかし、tcshを用いれば、Windowsの環境変数に設定せず、いわゆるUNIXの環境変数として設定しても、この問題は起こらないようである。そこで、Cygwinでtcshを使い、csh.loginファイルにコマンドを書き足しておくことで、Windowsの環境変数をいじらずに回避することができる。

具体的には、 /etc/csh.loginに、


setenv CYGWIN 'ntsec tty emacs'

を加えて、

cygwinフォルダの中のcygwin.batの最後のbashの行を


tcsh -l

に書き換える。

インストールした後で、上記の二つのファイルを上書きするようなバッチファイルを配布することで、初心者にもわかりやすくこれらの問題を回避できる。


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