2007年春学期

学生による授業改善アンケート分析結果

東邦大学理学部情報科学科
菊地賢一
本分析結果は、菊地が自分の担当講義で授業評価のために行った、学生による授業改善アンケートの結果を分析したものである。この資料は、調査対象者である学生に分析結果をフィードバックするために公開したものであり、考察についてはあえて記述していない。

この分析結果や調査票などを引用される場合には、まで、ご一報いただきたい。


調査日

プログラミングA・プログラミング演習A: 2007.7.9

調査内容

以下の項目について、当日受講していた学生に、5段階で評価を行っていただいた。

Q1. 話し方は明瞭で聞き取りやすかった
Q2. 授業の中で重要なポイントをはっきり示してくれた
Q3. 授業では、学習意欲や興味が増すように工夫されていた
Q4. 授業の内容量はどうであったか
Q5. 授業の難易度はどうであったか
Q6. 授業内容は理解できたか
Q7. 授業は総合的に見て満足のいくものであった
Q8. 予習・復習・宿題など積極的に学習努力をした
Q9. 授業中は、集中して教員の話を聞いた
Q10. プロジェクタを利用した解説は理解を深めるために役立った
Q11. 最初のLEGOキットによるロボット製作は理解を深めるために役立った
(調査票PDFファイル)

これらの質問について、強くそう思う、ややそう思う、どちらともいえない、あまりそう思わない、全くそう思わない、の5段階で評価を行った。ただし、Q4は、少なすぎる、やや少ない、ちょうどよい、やや多い、多すぎる、Q5は、易しすぎる、やや易しい、ちょうどよい、やや難しい、難しすぎる、とした。


集計

回収した調査票を次のように数値化して集計を行った。

強くそう思う:5 〜 全くそう思わない:1
多すぎる:5 〜 少なすぎる:1 (Q4)
難しすぎる:5 〜 易しすぎる:1 (Q5)

回収数
プログラミングA・プログラミング演習A: 50


要約統計量

プログラミング                     N  平均値 標準偏差 最小値 最大値
-------------------------------------------------------------------
Q1      聞き取りやすかった        50   4.200    0.728  3.000  5.000
Q2      ポイントが示されていた    50   4.180    0.748  2.000  5.000
Q3      意欲・興味が増した        50   3.460    0.885  1.000  5.000
Q4      内容量                    50   3.100    0.763  2.000  5.000
Q5      難易度                    49   3.408    0.911  1.000  5.000
Q6      理解度                    50   3.480    0.974  1.000  5.000
Q7      満足度                    50   3.780    0.840  1.000  5.000
Q8      学習努力をした            50   2.900    1.111  1.000  5.000
Q9      集中して聞いた            50   3.940    0.890  2.000  5.000
Q10     プロジェクタが役立った    50   4.020    0.937  1.000  5.000
Q11     LEGOが役立った            50   3.360    1.139  1.000  5.000
-------------------------------------------------------------------

平均値のレーダーチャート

参考のために、2004〜2006年度春学期と比較を行った。

因子分析

他の項目と関連が少ないと思われたQ8とQ11を除いて、因子分析を行った。因子数を3とし、主成分解を求め、バリマックス回転を行った。

因子負荷プロットは、次の通りである。

第1因子、第2因子の因子負荷プロット

Factor1 |                   |
        |                   |
    1.0 +                   |
        |                   > Q5
        |                   |  > Q4
        |                   |
    0.5 +                   |
        |                   |
        |                   |     > Q9
        |                   |
    0.0 +-------------------+--------Q3-<--->-Q10
        |                   |
        |                   |
        |                  Q1 < > Q2
   -0.5 +                   |
        |                   |           > Q7
        |                   |     > Q6
        |                   |
   -1.0 +                   |
        |                   |
        --+--------+--------+--------+--------+--
        -1.0     -0.5      0.0      0.5      1.0

                         Factor2

第2因子、第3因子の因子負荷プロット

Factor2 |                   |
        |                   |
    1.0 +                   |
        |                   |   > Q10
        |                   |
        |                  Q7 <   > Q3
    0.5 +                   |
        |                   |             > Q9
        |                   |  > Q6     > Q2
        |              > Q4 |           > Q1
    0.0 +-------------------+>-Q5----------------
        |                   |
        |                   |
        |                   |
   -0.5 +                   |
        |                   |
        |                   |
        |                   |
   -1.0 +                   |
        |                   |
        --+--------+--------+--------+--------+--
        -1.0     -0.5      0.0      0.5      1.0

                         Factor3

第1因子、第3因子の因子負荷プロット

Factor1 |                   |
        |                   |
    1.0 +                   |
        |                   |> Q5
        |              > Q4 |
        |                   |
    0.5 +                   |
        |                   |
        |                   |             > Q9
        |                   |
    0.0 +-------------------Q10-<->-Q3-----------
        |                   |
        |                   |
        |                   |        Q2 2 Q1
   -0.5 +                   |
        |                   | > Q7
        |                   |  > Q6
        |                   |
   -1.0 +                   |
        |                   |
        --+--------+--------+--------+--------+--
        -1.0     -0.5      0.0      0.5      1.0

                         Factor3


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